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Proxmox VE 8.1 Install Battle - 検証環境構築準備編(2/N)

Summary

企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡ってもハイパーバイザーやデータが消えてなくなるほど、情報化されていない近未来。

VMware の社内利用を禁じられた企業ネットでは新しい仮想化基盤を構築するべく自宅環境をクローンするのであった。


前回は前提知識として主に物理構成と確認したほうがよいポイントを紹介しました今回は、 Proxmox VE on Proxmox VE 上にはなりますが、検証環境を用意する所を紹介します。

構成

前回紹介した構成を取れればベストですが、一般家庭には QSFP+ が刺さって Peer-to-Peer の接続に 40GbE の帯域を出せる物は残念ながらなく、今回は弊宅の環境で構築します。 FW などは Proxmox VE の検証であるため抜いてます。

検証環境の構成

Proxmox VE 上に pve1, pve2, pve3 を構築します。
NIC は下記の通り 3 本必要になります。

用途
ens18mgmt
ens19bond0 メンバー
ens20bond0 メンバー
  • IP Address は下記とし 10.2.21.0/24 は手元の端末の Subnet と共用
  • vmbr0.222 は VLAN 222 を VM に Trunk で渡し Access で出している。
hostnameens18vmbr0.222
pve1IP: 10.2.21.66/24
GW: 10.2.21.1
10.2.22.66/24
pve2IP: 10.2.21.67/24
GW: 10.2.21.1
10.2.22.67/24
pve3IP: 10.2.21.68/24
GW: 10.2.21.1
10.2.22.68/24

ISO ダウンロード

皆さんの体が公式サイトからのダウンロード & NFS に Upload を覚えている説がありますが、 Proxmox VE 8 から ISO を直接ダウンロードできるようになったのでこちらでダウンロードして Datastore に保管する。

ISO download

PVE 仮想マシンの作成

仮想マシンを作成していきます。

General OS System

Disk は下記の様に scsi0, scsi1, scsi2 とし 32GiB を追加してください。

Disk

CPU は Type host を選択してください、 PVE on PVE するためには仮想マシン上でも仮想化機能が必要。
Cores はお好みで 2 Core 以上必要です。

CPU

Memory 8GB 以上にしておけばよいでしょう

Network 各自の環境に合わせて設定ください

記入が終わったら Finish し、編集画面に行きます。

ここで NIC を 2 本追加しておきます。

NIC を追加

ここまでくれば起動できるはずですので一旦 Template を作成しておきましょう。
テンプレートとしておけば pve2, pve3 を作成する場合入力を省略出来ます。

右クリック 「Convert to template」 YES! 完了すると template アイコンになる

テンプレートを利用して PVE を量産

右クリック「Clone」 ここでは 「Full Clone」を選択し VM ID と Name は適当に決めてください

こちらで Clone を押せば先程設定した設定を元に仮想マシンが作られます。簡単ですね。

以上の方法で pve2, pve3 も作成してください。

インストール

普通に起動しますので「Install Proxmox VE (Grahical)」を選択します。

起動画面 EULA

Proxmox VE では何も設定しない場合 LVM が切られ root disk には Disk 全体容量の 1/4 が割り当てられます。
変更が必要な場合は Options から変更出来ます。

swapsizeSWAP サイズ 全体の 1/8 か 最小 4GB ~ 最大 8GB になります
0 を指定した場合は作成されません
maxrootroot サイズ 全体の 1/4 が設定されます、残りは Data 領域に設定される
Topic
Root Disk が小さい( 128GB など)の場合は maxroothdsize に近くするか
hdsize - ( hdsize/8 ) 引いた容量にするとよい、この場合 data 領域は無いので別途調達が必要です。

Disk の設定

  • Country: Japan
  • Keyboard Layout: U.S English
    ※これは弊宅の環境が US Keyboard のため

TimeZone の設定

  • Password: ないしょ
  • Email: ないしょ

Email はクラスターのステータス変更などが送付されてくるためできるだけ設定ください。
後で変えるのはなかなか大変です。

Password / Email

基本は DHCP で取得されたネットワーク情報を元に Static で振ることになるでしょう。

  • Management Interface: 適宣選択
  • Hostname (FQDN): pve1.home.exsample.com
  • IP Address (CIDR):
  • Gateway:
  • DNS Server:

Network 設定

最後に問題なさそうであれば 「Install」でコーヒを飲みます M.2 なら数分です

インストールが完了した後は自動的に再起動してこの画面になります。設定した IP で https://<設定したIP>:8006/ にアクセスすれば WebGUI が閲覧出来ます。

完了後

同じ手順で 3 台構築します。

まとめ

この方法で台数を増やすのも簡単にできるため、バージョンアップテストなどでは活用出来ます。また、ネットワーク機能のテストや最近追加された SDN 機能などを作って壊せる環境として利用して気軽に触ってみることが近道と思っています。

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